Linux 点字コンソール

点字デバイスに起動初期段階 (ユーザー空間のスクリーンリーダーが起動する前) のメッセージを表示するには、通常のシリアルコンソールのサポート (Documentation/admin-guide/serial-console.rst を参照) と点字デバイスのサポート (Device Drivers ‣ Accessibility support ‣ Console on braille device) をコンパイルする必要があります。

そしてカーネルコマンドラインで console=brl オプションを指定してください。フォーマットは:

console=brl,serial_options...

serial_options...Documentation/admin-guide/serial-console.rst の説明と同じです。

例えば点字デバイスが1番目のシリアルポートに接続されている場合は console=brl,ttyS0 を使用し、ボーレートを 115200 に上書きする場合は console=brl,ttyS0,115200 を使用します。

デフォルトでは、点字デバイスは最後のカーネルメッセージだけを表示します (コンソールモード)。前のメッセージを見たいときは、Insert キーを押して VT レビューモードに切り替えてください。レビューモードでは基本的な画面レビュー機能を提供します。方向キーで VT の中身を移動でき、PAGE-UP/PAGE-DOWN キーで画面の一番上・下に移動できます。また、HOME キーでカーソルに戻ることができます。

braille_console.sound=1 カーネルパラメータを追加することで音によるフィードバックが有効になります。

わかりやすくするために、有効にできる点字コンソールはひとつだけと決まっており、他の console=brl,... は無視されます。また、Documentation/admin-guide/serial-console.rst で説明されているコンソールの選択には干渉しません。

現在のところ、VisioBraille デバイスだけがサポートされています。

Samuel Thibault <samuel.thibault@ens-lyon.org>